夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

読書【ノンフィクション】

地下世界をめぐる冒険 闇に隠された人類史/ウィル・ハント

旅先で鍾乳洞があれば最優先で見に行っちゃう、洞窟に心ときめく私。図書館でこのタイトルと表紙絵を見てジャケ借りしました。 地下に魅せられた作者が、何年もかけて世界中をまわり地下に潜った記録。ニューヨークの地下鉄、パリの地下納骨堂、アボリジニの…

トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告/町山智浩

町山さん週刊誌連載「言霊USA」の単行本最新作は、読んでいる最中にトランプ大統領のコロナ陽性ニュースが飛び込んできたりして、タイムリーなタイトルと「コロナに負けても負けは認めん!」の帯、いつかはかかるとは思っていたけどすごいタイミングですね。…

渚にて あの日からの<みちのく怪談>/黒木あるじ 他

10人の東北在住作家さんが綴る、あの日からの…東日本大震災の鎮魂怪談集。 実話あり、創作話ありですが、ディティールがやたらと細かくて、話がうますぎる!映画みたいと思うのは創作話で、実話は短くてしんみりとした印象でした。怪談って実際はさりげない…

アジア新聞屋台村/高野秀行

高野さん、台湾人の美人社長に見込まれて多国籍新聞社の編集をすることになり、在日アジア人と文化祭前夜のようなにぎやかな日々を過ごす、自伝的青春なお話。 南伸坊氏の表紙絵がまたすばらしい。アジアの女性のたくましさと明るさが表情に出ていて、こりゃ…

住んでみたい宇宙の話/竹内 薫

朝一番に見るニュースが暗い話ばかりで、日本のコロナ禍は無策によるほぼ人災という腹立たしい日々。 ここは明るい未来の話を読みたい!(現実逃避) この本は太陽系の衛星、惑星に住むとなるとどうなるの?を現在の科学の力と想像力をバランス良く合わせてコ…

狂乱西葛西日記20世紀remix/大森望

まだWEBサイトがホームページと呼ばれ、個人のホームページを持つことが珍しかった頃1994〜2000年までの6年間の翻訳家大森望のWEB日記まとめ。登場人物が700人。SFからミステリ、アニメ業界と幅広い交友記録は貴重な資料として後世に残ること間違いなし。資…

ぼくは翻訳についてこう考えています 柴田元幸の意見100/柴田元幸

翻訳家 柴田元幸氏の過去30年喋ったり書いたりしてきたことの総まとめ名言集。30年間翻訳についての考えはほとんどぶれてない、すごい。 翻訳手法についても思わずメモとるような内容が多く、今度おすすめのロングマン英和辞典を手に取ってみようとか、日常…

マンガでわかる宇宙のしくみと謎/中川人司 監修

宇宙を知りたいけど、どっから手をつけたらいいのかわからない人(私みたいな)のための超入門書。マンガでわかると謳っていますが、雑誌SFマガジンでお馴染みのCOCO氏のマンガは各章の導入部に少しだけ。でも写真や図表も多くて、要点を絞った解説は大変わか…

ケンブリッジ・サーカス/柴田元幸

翻訳家の柴田元幸さんのエッセイ。とても自然な日本語で違和感なく海外の小説を読める幸せ。それも柴田さんの繊細な言葉選びと豊かな想像力があるからなんだなと認識できるブラボーなエッセイでした。 合間に挟んでくる妄想間奏曲というのがすごいんです。湧…

メモリークエスト/高野秀行

単行本で読む。昔旅行で出会ったあの人は今…などの探して欲しい人の依頼を一般から募集して、辺境探検家高野秀行氏が少ない手がかりを元に会いに行くという企画本。1ヶ月間五カ国で5つのミッション完了。幻冬舎から出ている高野さんの本はこれだけなのかな。…

絶対に住めない世界のゴーストタウン

日経ナショナルジオグラフィック社のこの写真集シリーズは、どうして毎回「絶対」を副題につけるのか。絶対に住めないと言いながら、実際には住んでいる人もいる場所も紹介されているし、変なあおり文句を入れないで欲しいと思いつつ手にとってしまうシリー…

アメリカ炎上通信 言霊USA XXL/町山智浩

アメリカで流行っている名言や失言を報告する週刊誌連載「言霊USA」の単行本。今回の表紙はアリアナ・グランデ。新曲「7リングス」に合わせて入れたタトゥーが「七輪」→ツッコミを受けて「七指輪♡」に訂正したのに、さらにCultural Appropriation(文化盗用)…

辺境メシ ヤバそうだから食べてみた/高野秀行

TBS系列深夜番組『クレイジー・ジャーニー』がやらせ問題で放送休止終了になってしまい、録り溜めた録画でジャーニーレスを癒やす日々。未見なのは昆虫食の回ばかり残っていて、虫嫌いの旦那と子供が嫌がるので、こっそり夜中に見る予定。この番組のお陰で多…

秒速8キロメートルの宇宙から宇宙編/JAXA宇宙飛行士 大西卓哉

JAXA宇宙飛行士大西卓哉氏の2016年ISS(国際宇宙ステーション)滞在記。ソユーズ宇宙船の打ち上げ〜ISSに113日間滞在〜そして地球帰還までをつぶさに記録しています。 サイエンス・フィクションの世界ではさくさくと地球〜宇宙を往来していますが、現状はこ…

秒速8キロメートルの宇宙から訓練編/JAXA宇宙飛行士 大西卓哉

JAXA宇宙飛行士の大西卓哉さんが2016年に宇宙に行く前までの1年半の訓練内容を綴ったGoogle+をまとめたもの。 Google+いつのまにかサービス終了しちゃいましたが、大西さんのは宇宙飛行士の訓練が詳しく書いてあって、フォロワーは日々の更新を楽しみにして…

禁足地帯の歩き方/吉田悠軌

怪談蒐集家、オカルト探偵の吉田悠軌による「開かれたあの世巡りの本」。禁足地、聖地、怪談現場すべてに掲載許可を取っているなど、緻密な取材は好感が持てました。特に離島の話は興味がありました。 怪談現場紹介では、昔通っていた大学近くの有名な怪談ス…

世界の危険思想 悪いやつらの頭の中/丸山ゴンザレス

危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏の浅く広くの新書。サブタイトルの「悪いやつらの頭の中」より、TV番組の中ではなかなか出せないゴンザレス氏の頭の中をのぞく感じ。ここ数日のTwitterトレンドに上がってくるのが韓国への悪意の塊だらけでつらいの…

間違う力/高野秀行

高野秀行10箇条 第1条 他人のやらないことは無意味でもやる 第2条 長期スパンで物事を考えない 第3条 合理的に奇跡を狙う 第4条…などをそれぞれの章タイトルにして、実際の行動を例に教えてくれる一冊。仕事が〜年金以外に2000万円が〜と悩んでばかりの日々…

イプシロン・ザ・ロケット 新型固体燃料ロケット、誕生の瞬間/西澤 丞

平成最後の日に家族と筑波の宇宙航空研究開発機構(JAXA)へ行ってきました。展示館「スペースドリーム」、あの規模のものが解説付きで無料見学できるのがすごい太っ腹!日本の宇宙開発に興味を持ってもらおうと、あの手この手で展示の仕方も凝っていてとて…

増補サバイバル!人はズルなしで生きられるのか/服部文祥

携帯電話やラジオ、登山用コンロにテントなど文明が作ってきた装備をできる限り持たずに、岩魚釣りや山菜採りをしながら山を縦断する。そんな「サバイバル登山」の第一人者である著者の単独登山のレポート。 若いころにこの本に出会っていれば、影響を受けて…

ヨシダ、裸でアフリカをゆく/ヨシダ ナギ

書店や古書店で「クレイジージャーニー」の出演者本を見かけては、ついつい買ってしまい、気が付けば結構な積ん読量。今月は積ん読消化強化月間として、しばしこの流れ続きます。 大人気の少数部族を撮る写真家ヨシダナギさんのブログ本。ブログだけあって、…

世界のシワに夢を見ろ!/高野秀行

ヤングチャンピオンに連載されたコラムのまとめの単行本化のちの文庫版。青年漫画雑誌だからか、高野さんかなりテンション高めな内容。 何か読むもの貸して〜と寄ってきた娘に渡したら、最初はゲラゲラ笑って読んでいたけど、下ネタエロネタが出てくるとすっ…

映画は父を殺すためにある 通過儀礼という見方/島田裕巳

宗教学にとってとても重要な意味合いを持つ”通過儀礼”。通過儀礼とは、人間が人生の重要な節目をむかえ、ある状態から別の状態へ変わっていく際に、節目を越えたことを確認する為に行われる儀式のことをいう。宗教学者である作者が、映画を”通過儀礼”という…

死に山 世界一不気味な遭難事故≪ディアトロフ峠事件≫の真相/ドニー・アイカー

帯と解説が『奇界遺産』の写真家、佐藤健寿さんだーと見事に釣られて手に取る。年越しまであとわずか、2019年初っ端のエントリーに「死」がつくタイトルなんてヤダァと、年賀状作成もぶん投げて読み終えました。頑張った。 1959年、ソ連のウラル山脈で起きた…

ロビンソン・クルーソーを探して/髙橋大輔

TBSテレビ『クレイジージャーニー』で、「ロビンソン・クルーソーを探して」、「浦島太郎の正体にせまる」の回で登場した〈物語を旅する男〉冒険家の髙橋大輔。 『ロビンソン・クルーソー漂流記』のモデルとなった実在人物アレクサンダー・セルカークの無人…

謎のアジア納豆 そして帰ってきた<日本納豆>/高野秀行

西日本海沿いの私の生家では、納豆が食卓に出ることは珍しく、祖母は絶対納豆を食べなかったし、給食に出る極小粒少量パックが納豆とのファーストコンタクトだったりしたけれど、まあ嫁いだ先の北国の納豆へのこだわりようったらびっくりで、正月は必ず納豆…

そこまでやるか!裏社会ビジネス 黒い野望の掟/丸山佑介

危険地帯ジャーナリスト丸山ゴンザレスさんの本名名義での出版。文が「です・ます」調なので、初心者向けに丁寧に優しく説明している感じ。でも途中で突然「だ・である」調になったりするので、大丈夫か校正と心配になりました。 体系的に説明したいと記して…

まぼろしの「日本的家族」/早川タダノリ(編著)

自民党がやたらと押し付けてくる三世代同居、サザエさん的な日本の家族とは。7名の著者による総ツッコミ検証。読めば読むほど確かにまぼろしに見えるけど、うちの家族がまさしくその「田舎の」「伝統的な」「家父長制的ヒエラルキー」家族モデルに当てはまっ…

蔵書の苦しみ/岡崎武志

昨年から暇をみつけては、googleのスプレッドシートで蔵書記録を付けていて、マンガを省くと大体600冊は蔵書があると判明。うち半分以上が積ん読。そんなに積ん読本があるにもかかわらず、月に何度も本屋と古本屋で本を買うので本棚がぱんぱん。この蔵書をい…

激震!セクハラ帝国アメリカ 言霊USA2018/町田智浩

文春連載の言霊USA第6弾の単行本は、ほぼほぼトランプでした。後半から#MeToo運動に発展したセクハラ騒動。私の大好きなケビン・スペイシーは雲隠れしてトンズラ、先日はモーガン・フリーマンもお・ま・え・も・かっ!と誠に遺憾であります。 そんな中で印…