夜空と陸とのすきま

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Neverland Diner―二度と行けないあの店で/都築響一 編

 

思い出に残っているあのお店、100人分の記憶達。閉店してしまったお店もあれば、苦い思い出が蘇るために近寄れないお店もあり、読みながら自分の甘い苦い記憶がわんさか出てきて、私も誰かに語りたい!となりますね、絶対。

西日本はお好み焼き屋の思い出が多かったり、やっぱり昭和末期のバブル期は別格でぶっ飛んでいて楽しくて、今の若い人にとってはチェーン店の思い出の方が多いんだろうかと思ったり。イオン進出と駅前の再開発って、個人商店を殺して、ひたすらつまらない町になってしまうんだなとしみじみ思う。そんな096「見えない餅/くどうれいん」が印象的でした。

寄稿された方はクリエイター界隈の人達ばかりだったので、東京の中央線沿いの店の話が多くを占めていて、こりゃ自分が知っている店はないなと思いながら読み進めていたけど、076「夢の跡/金谷仁美」ででてきた、大阪は道頓堀近くのインドバーだけ知っていました。(びっくりして、当時一緒に行った友人にもメールで確認とったらビンゴでした)。

あのインドバーの改装作業を手伝って、2階で座布団並べて雑魚寝して、痛みかけてる鶏肉を使ったインド料理を食べました。お店のその後が知れて良かった。