夜空と陸とのすきま

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ノマド 漂流する高齢労働者たち/ジェシカ・ブルーダー

ノマド 漂流する高齢労働者たち
 

アメリカで車上生活をしながら季節労働をして、各地を渡り歩く高齢者のルポルタージュ 。先日米アカデミー賞を受賞した『ノマドランド』原作ということで手にとってみました。(映画は未見)

2014年〜16年の3年間に渡る車上生活者リンダ(60代のおばあちゃん)の同行取材を軸に、2011年から様々な媒体への投稿記事をまとめたもの。なので時系列で書かれているわけではないため、あっちこっち話が飛びます。取材対象のノマドの人たちをもっと知りたいと、著者自らが中古車を入手し車上生活を体験、隠しカメラやボイスレコーダーを持ってビーツ収穫やAmazon倉庫に潜入取材していて、なかなか体を張っているのがすごい。

リーマンショックにより、老後の蓄えや仕事を失い家賃が払えなくなった老人たちが漂流者に。取材当時はオバマ政権下だったので、その後のトランプの頃はどうだったんだろう、コロナ禍の今はどうなったんだろうと心配になりました。バイデンさんに変わってから、最低賃金2倍、富裕層への増税と格差肯正へ舵を切りだしているので、またノマドも変化していくのでしょうか。格差肯正へ日本も続いて欲しい。っていうかすぐやれ。

この本を読んで、ブラック企業Amazonのすさまじさに震撼。頑張れ労働組合!このブログもアマゾン商品としぶしぶリンクしていますが、ただ本の表紙画像を載せたいだけなので、紙の本をお求めならどうかeーhon経由で買って地元の本屋さんを応援してください。

あとノマドは高齢の白人ばかりで、黒人は職務質問で警察官に殺されちゃうからノマドすらなれないっていうのが、もう…。Black Lives Matter!