夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

イラスト

月は無慈悲な夜の女王/ロバート・A・ハインライン

2076年、圧政に苦しむ月世界植民地は地球政府に対し独立を宣言したというお話。 ハインラインが「書いたら左翼と呼ばれた」独立戦争モノ。初期の超マッチョな『宇宙の戦士(1959)』から中期作品に移ると、こんなに主張が真逆になるの?どーした?とびっくりす…

宇宙の戦士/ロバート・A・ハインライン

新訳版が絶賛発売中ですが、矢野徹氏の旧訳を読みました。古本屋で購入した文庫はカバーに「スターシップトゥルーパーズ」映画化原作とでっかく書かれていて、バーホーベン監督のヤバイ映画が作られた時に重版したやつらしい。あの映画はバグ(虫)と戦ってい…

荒潮/陳楸帆

ゴミの島のリサイクル利権をめぐって、海外の組織と地元御三家の争いからのアジアン・サイバーパンクなお話。 電子ゴミから資源を探す最下層民”ゴミ人”の少女、米米(ミーミー)を軸に、リサイクルゴミの闇や格差社会の貧困層と富裕層との対立、義手やらチッ…

太陽の黄金の林檎/レイ・ブラッドベリ

↑ハヤカワの新装版表紙は中々イケてるデザインですが、読んだのは以前の表紙の方↓ 帯で恐竜くんの顔がちょっとしか見えないね。ちょうど 映画『サウンド・オブ・サンダー』の原作本として売り出していた時の帯付き。この帯にも「人類滅亡」とでかでかと、同…

フロリクス8から来た友人/フィリップ・K・ディック

天才<新人>と、超能力を持つ<異人>が登場し(ニュータイプちゅーやつやな) 60億人のとりとめのない<旧人><下級人>は支配される。(悪夢の階級制度やな) グラス公共安全特別委員会議長<異人>の恐怖政治が続く中、10年前に宇宙に飛びだしたブロヴ…

アルファ系衛星の氏族たち/フィリップ・K・ディック

大寒波襲撃により日々除雪、除雪の年末です。ママさんダンプを使いすぎて手のひらにマメがっ!そんな中で今年最後になるであろう読書に選んだのが、ディック自身も失敗作と公言していた「アルファ系衛星の氏族たち」。 いやー毎晩寝落ちしまくり遅々として読…

宇宙の操り人形/フィリップ・K・ディック

時系列順に読んでいるディック作品ですが、これは古書店で見つけることができず、結局ネットでポチりました。珍しくちくま文庫から出ている初期の中編SF。ちょっと初期作品に戻ってみる。 子どもの頃に住んでいた山間の田舎町ミルゲイトへ行ってみたら、そこ…

ザップ・ガン/フィリップ・K・ディック

東西両陣営に分かれて新型兵器開発競争をしている人類。トランスによりインスピレーションを得る兵器ファッション・デザイナーが主人公。しかし開発された兵器は、実戦で活用するわけでもなく、政府がCGを駆使して作ったプロモーションビデオを見て、パーサ…

地球の長い午後/ブライアン・W・オールディス

これから数十億年後の未来は、次第に太陽が膨張し始め、地球上の水分は蒸発し、砂漠化するかもと言われているそうです。子どもの頃に本でこの事実を知って、怖いけど私の生涯に関係なし、でも怖いという不思議な気持ちになりました。 この物語は遠い未来、太…

タイタンのゲーム・プレーヤー/フィリップ・K・ディック

ヴァグと呼ばれるタイタン星生物との戦いに敗れ、ヴァグに支配された地球人類。戦争により人口が激減し、さらに化学兵器の影響で極端に出生率が低下。一部の特権階級の人のみヴァグが持ち込んだ<ゲーム>で自分たちの土地を賭けたプレイに興じている…という…

カエアンの聖衣/バリントン・J・ベイリー

カエアン製のスーツを着ると宇宙最強になれる。そんな超レアなスーツを求めてザイオードの密輸貿易業者達は難破したカエアンの宇宙船にたどり着くが…。さらに宇宙では巨大宇宙服を身に覆うロシア人のソヴィアと、サイボーグとなった日本人ヤクーサ・ボンズと…

不思議のひと触れ/シオドア・スタージョン

図書館で借りて読んでいる最中に、一箱古本市で中古本をゲットして、また最初から読み返していました。河出書房新社の奇想コレクションはホントに素晴らしいですね。 このアンソロジーは特に良かったなぁ。せつなくなったり、笑い転げたり忙しかったです。特…

最後から二番目の真実/フィリップ・K・ディック

第三次世界大戦下、核戦争から地下に逃れた人びとは、戦闘用ロボットの生産を続けていた。しかし本当は15年前に戦争は終わっていて、一部の特権階級が地上を支配し、地下の民へは情報操作によって偽りの真実が伝えられていたのだった…という話。 地下民が重…

ヴィーナス・プラスX/シオドア・スタージョン

突然、両性具有の理想郷の世界に放り込まれた男性、もとの世界に戻るには、「私たちの世界を評価せよ」と言われ…。同時に50年代アメリカの一般家庭の日常が交互に進む展開。 二十七歳のチャーリーはラブラブな彼女の家から朝帰りして、自宅の階段を上る途中…

まだ人間じゃない 傑作選4/フィリップ・K・ディック

ディック傑作集4巻目。長年古本屋に通い集めていたディック本で、この傑作選は偶然にも揃えることができました。今は再編されて早川から新装版が出ています。ディストピアな8編の短編集。 はてなでブログを始めた友達が毎回自作漫画を載せていて、それがと…