新訳版が絶賛発売中ですが、矢野徹氏の旧訳を読みました。古本屋で購入した文庫はカバーに「スターシップトゥルーパーズ」映画化原作とでっかく書かれていて、バーホーベン監督のヤバイ映画が作られた時に重版したやつらしい。あの映画はバグ(虫)と戦っていて、見ろ人が虫のようだと言わんばかりに飛び散って死にまくるエグい映画でした…。
さて原作の方は、バグ型異星生物の侵略を阻止するため、パワードスーツに乗り込み戦う歩兵のお話。幼なじみと初恋女子が入隊するっていうんで、つられて軍隊に入り、ブートキャンプでしごかれ実戦を潜り抜け、士官候補生になり愚連隊を指揮するまでの青年の成長物語。
ブートキャンプでの教官とのやり取りがマッチョなハインライン節全開で、道徳・モラル大事、全体主義社会万歳と「うわあぁ…ハインラインあかんわ」って感想しかないんですが、バーホーベン監督の映画では、この原作をかなり皮肉ったオチにしたのね。映画の方はいつのまにか続編が4作も作られている…。
主人公がハイスクールの時は数学が苦手だったけど、士官学校で数学を学び直すところは良かったです。人生はいつでも学び直せる!
『ガンダム』のモビルスーツに影響を与えたパワードスーツ。どちらかというと『ボトムズ』のイメージで読みました。
次は書いたら左翼と言われた『月は無慈悲な夜の女王』いってみよー。