夜空と陸とのすきま

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エンデュアランス号漂流記/アーネスト・シャクルトン

1914年、英国のシャクルトン隊長率いるエンデュアランス号の探検記。初の南極大陸横断を目指すものの、上陸する前に密流氷に閉じ込められ、氷によって船を破壊され沈没し、ボートで漂流。その後4回の救助で隊員全員が無事帰還する。

漂流記ものが好きで、本屋&古本屋で”漂流”と見かけたらつい手にとってしまう。これは薄いのですぐ読めそうだったので、子供のスポ少鍵当番の日に体育座りして黙々と読んだ。

凍傷にあうほどの寒さと饑餓を乗り越えれたのも、適確な状況判断と最期まで希望を捨てないこと、持ち前の明るさ、強いメンタルがあってのもの。特に想定外だったとあきらめずに、どんな状況でも絶対に犠牲者を出さない方向でやれることをしっかりやること。今の日本ができなくなってしまったことだなと思いながら読みました。悲しい。

同行した犬50匹の扱いは…今の感覚だとちょっとひく。