夜空と陸とのすきま

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ストーカー/アルカジイ・ストルガツキイ ボリス・ストルガツキイ

 異星人の超文明が残していった異空間とモノ達はゾーンと呼ばれ立ち入り禁止区域に。そんなゾーンに不法侵入し未知の領域に挑む泥棒ストーカー達のお話。

地球人とファーストコンタクトを取るでもなく、ただちょっと異星人が立ち寄っただけということで『路傍のピクニック』が原題。そんなピクニックの跡地ゾーンが、何が起こるかわからない重力凝縮、謎の気体がある恐怖の異世界になっているという設定が面白い。

けど、ゾーン探索中に仲間を殺されても生活のために不法侵入をする主人公の人生辛いよ物語なので、ゾーンの秘密とか異星人来訪の意味とかあまり関係なし。どんなに理不尽な目にあっても、俺の魂は俺のもの、俺は自由だ!ということが幸せ…なのかな。

タルコフスキーの映画『ストーカー』もTSUTAYA発掘良品にあったので、そのうち見るつもりでいたらあっというまに棚から消えていて。どっかのサブスクに入らねばならぬのか。