夜空と陸とのすきま

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白亜紀往事/劉慈欣

正月に炬燵で読みました。時は白亜紀、アリくんと恐竜くんの協働社会のお話。

アリが人海(蟻海)戦術で演算するあたり、同じ作者の短編『円』を思い出しました。劉氏が諸行無常、栄えては滅びの物語が十八番なのは、中国四千年の歴史観が土台にあるからかなと推測したり。『三体』もそんな物語でした。

そうそう、『三体』の文庫化!ようやくですね。通学時に重たい単行本を抱えて、まさに今『三体』を読んでいる娘が、ぐぎぎぎと歯軋りしていました。私は『三体』を面白く読んだけれど、登場人物の細かいところを忘れてしまって、『三体X』がまだ読めていないんだよ。もういっぺん読み返すしかないのかな。オーディオブックがよさそうですね。