夜空と陸とのすきま

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セルフ・クラフト・ワールド01/芝村裕吏

セルフ・クラフト・ワールド 1 (ハヤカワ文庫JA)

大規模多人数同時参加型オンライン(MMO)RPG「セルフクラフト」のゲーム世界内で、独自進化を遂げた人工生命<G-LOIFE>の謎とは、というお話。

鶴田謙二風なイラストにつられて図書館でジャケ借り。普段20世紀のSFばかり読んでいるので、今世紀のは久しぶりです。人工知能AIのNPCヒロインとか、主人公のプレイヤーは現実世界では独居老人とか、今時な設定が新鮮。私はMMORPGをプレイした経験がないので、オンラインのFFにはまっていた友人の話を思い出しながら読みました。ゲーム廃人になりかけていたようだけど、今その友人は元気にしているのだろうか。

ゲーム世界観の作り込みはすごかった。AIヒロインのラブコメも微笑ましい。でもツンデレといってもどうなのコレというぐらい不安定な感情についていけず、現実世界の方も政治的に絡んでくるけど、説明不足でどうなっているのかわからないし、多分2巻以降で展開があるんだろうと思えば、まあ地味な話に落ち着いた1巻でした。2巻も借りて読むつもりだけど、3巻は図書館にないようだ。初Kindle版いってみっかな。