本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

バカなおとなにならない脳/養老孟司

バカなおとなにならない脳 (よりみちパン!セ)

図書館で借りる。

筑摩書房の「よりみちパン!セ」シリーズは
軽く読めるのに、子ども向けでもかなり本気で作られているのが好き。

今回は小中学生の「バカって治りますか?」「鼻から脳が出ますか?」
「算数に集中できません」「解剖は残酷だと思いませんか?」などの
質問に答える形式。質問がとてもストレートで微笑ましい。

特に印象的だったのは、いじめや人付き合いで悩んでいる質問に対する答えで
「人間ばかり相手にするから悪いんです。つまり人間のことばかりで
頭がいっぱいで「花鳥風月」がない」「からだは自然だから、田舎に行って
豚やと鳥の相手をすればいい」というところ。

年に一度は東京に行ったりするけれど、人混みが息苦しくて
くらくらする自分はすっかり田舎暮らしに慣れてしまったんだなと思う。
四六時中、人が作った建物と世界の中だけで暮らしていくのは
やっぱり体のどこかで拒否反応が出るのかな。

以前、東京出身で在住の知人が
「木のそばや森林に行くと、冷やっとする空気?
マイナスイオンみたいなの?あれが気持ち悪くて大嫌い」
と言っていたのが衝撃的でした。

この本で養老氏が
「都会の人って、人間の意識が作ったものじゃないと、
認めないところがあるからね」
と書かれていることって、本当にあるんだな。

後半ちょっと質問にキレ始めているのが残念。
でもそれは、こんな質問をする子に育てた親と社会に怒っているようでした。