古本屋で文庫を購入。積ん読消化。
常に推敲を重ね、丁寧で美しい日本語を目指してきた百閒先生が
泣きながら書き殴った後、つらくてとても読み返せないという「ノラや」。
今で言うペットレス、時が癒やしてくれるとはいっても
本当にひたすら泣いて泣いて、猫がいなくなっただけで
ここまで泣いて、大騒ぎして狼狽振りが切なすぎる。
自分も飼い猫がいなくなったことが過去にあるが、
猫とはそういうもんかとクールだった。なんかすいません。
皇居の森の中に迷って行ったのだろうと想像した記述があったけど、だったらいいな
お堀の魚を捕って、暮らしているノラを想像して心がほわっとしました。