夜空と陸とのすきま

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ミッキー7/エドワード・アシュトン

 

惑星のコロニー建設で、命懸けの作業を任される使い捨て人間ミッキー。任務で死ぬたびに過去の記憶メモリーを引き継ぎ、クローンの肉体に生まれ変わる。とある事故で死にそうな目にあったミッキー7は、命からがら帰還すると、すでに新しいミッキー8が誕生していたという話。クローンSFであり、人類拡散大失敗例てんこ盛りSF。

2人のミッキーが存在するとバレると、ギリギリの食糧事情のために、どちらかまたは両方が殺処分を受けかねないので秘密にして、狭いシングルベッドにぎゅうぎゅうに詰めて寝たり、一人分の食事を奪い合ったり、仕事を入れ替わったりでなんとか乗り切ろうと苦心するミッキーズの奮闘記。摂取カロリーが足りない!ラストシーンはなんだかなーだったけど、ミッキーのポジティブな性格のお陰で陰湿な話ではなかったのが良かった。

2025年2月に映画公開予定だったので、慌てて原作を読んだのだけど、その後6月公開に延期されて、結局は3月になった様子です。○人のミッキーの死だけでもしんどかったのに、それでは足りないらしくて映画は17人に増えていて、もうどんだけ殺す気なんだポン・ジュノ監督。