夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

ヴィンダウス・エンジン/十三不塔

すっかり過疎化してしまった音声SNS「クラブハウス」。たまにアプリを立ち上げると、マルチとスピリチュアルに支配されていて、かなり混沌とした様子にドン引きですが、興味ある項目に「SF」を入れておいたので、偶然にもSF作家十三不塔氏のルームを発見。ルームに入ってみたもののオーディエンスが他に誰もいない。クラブハウス過疎りすぎだろう…と焦りつつも、十三不塔氏らの「韓国SF小説」についての感想部屋を楽しみました。やはりプロ作家さんの感想は深いなぁと思った次第。

その十三不塔氏のデビュー作「ヴィンダウス・エンジン」は、アジアン・サイバーパンク。動くものしか認識できなくなる奇病「ヴィンダウス症」に罹った韓国人キム青年が、なんとか病気を寛解して超人となり、中国都市AIに見初められるが、渦巻く陰謀に巻き込まれるというお話。色々と細かい設定が理解できずに迷子になりつつも、なんとか勢いで読み終えることができました。最近は東京よりも成都や深圳の方が、混沌としたサイバーパンクの舞台にあっている。中東ドバイが舞台のSFも読んでみたいです。