図書館でハードカバーを借りる。
京都の街をさまよい歩き、変人奇人の騒動に巻き込まれる
天然不思議ちゃん乙女と、
彼女に一目惚れし追いかける大学生の春夏秋冬の物語。
本文にやたらでてくる内田百閒のような文学の語り口や文体が
京都という摩訶不思議な街とイメージがあっていて、
とても楽しく読めた。一番好きなのは最初の春の夜の先斗町徘徊。
あー自分も学生時代徘徊したねー夜の街を、と
甘酸っぱい(どちらかというと酸っぱすぎる)思い出がよみがえりました。
まあしかしよくここまで変人奇人が出てくるもんだ。
たまに出てくるネタ台詞
「恐ろしい子!」(ガラスの仮面)
「焼き払え!」(ナウシカ)が笑えた。もはや鉄板ですね。
舞台や映画、漫画化されたらいいのにと思ったらもうなっていた。
でも舞台も漫画もアマゾンの評価は散々。
この小説で脳内映像化が十分できるので、実際に見せられると
イメージと違う!となりやすいのかな。
もっと森見登美彦と内田百閒を読みたくなりました。