夜空と陸とのすきま

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イスラム飲酒紀行/高野秀行

イスラム飲酒紀行 (講談社文庫)

春休みは子供と南国に帰省してきました。桜は満開、早くも初夏の陽気で蚊も出てきてる。
そして旅のお供は旅本がベストですな、というわけで高野さんのイスラム圏紀行文。
厳密に飲酒を禁止されているイスラム圏で、執念の酒を求めるという、お酒なんてあるわけないじゃん→じつは酒あるんかい!とびっくりです。どの国でも密造したり密輸してたり。イスラムは京都と同じ「建前と本音がある」、なるほどなるほど。かくいう仏教も僧侶の飲酒は禁止。般若湯という隠語もあるように、お酒はこっそりたしなむものですよね。

まだ平和な頃のシリアでシャハバワインを求める話を読んでいる最中に、東グータ地区の激しい空爆化学兵器使用のニュースが流れてくる。辛い。