夜空と陸とのすきま

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怪獣記/高野秀行

怪獣記 (講談社文庫)

トルコ東部のワン湖で謎の巨大生物ジャナワールの真実に迫るノンフィクション。ネッシーみたいな怪獣がいるというオカルトな情報を元に、とにかく現場に行ってみようと、フットワークも軽く飛行機に飛び乗りトルコで突撃取材を敢行。個性的なガイドと運転手に振り回されながらも、ジャナに関わる人達に垣間見える政治的要素、そしてイスラム復興主義とクルド問題。ワン湖を一周しながら、やっぱりジャナはフェイクだったのかとあきらめかけたその時!最後は鳥肌が立ちました。

毎度のことだけど、高野氏の本はあとがきの後日談がすごい。プハァ面白かった〜と満足して、さらに上を行く後日談。今はそんなことになってんのと未来に繋げるわくわく感がたまりません。

ちょうど読後にワン湖の湖底に古代遺跡発見とナショナルジオグラフィックサイトでみかけてさらに興奮しています。怪獣と古代要塞とはロマンが広がるね。

 

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