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本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

円卓/西加奈子

読書【小説】

円卓

 

図書館で借りる。

大家族に愛されながらも、不満ばかりが募り、「孤独」を愛する小学3年生の琴子(こっこ)が、ひと夏を通じて成長していく物語。

中二病ならぬ小3病、皆に可哀相と思われたい、孤独にあこがれるこっこ。生意気になってきた我が娘と照らし合わせつつ、楽しく読めました。でもこっこちゃんの方がずっと深く考えていて大人だな。うちの子はまだMステのエビ中につられて無邪気に踊っている。

こっこの賑やかな大家族(狭い団地に8人家族!)や、個性豊かな同級生(ハーフ多い)のけたたましい関西弁とノリツッコミで進むので、多少引きつつも、繰り出す言葉を草書体とかHGP明朝Bとかフォントで表現するのが面白い。これ映像化したらそのままフォントが画面を飛ぶのかな、想像するのが楽しいのに、実際テロップで出たら興醒めかな。

他人のことが分からないのは「あかん」事ではない。分かろうとする過程が大事で、その過程こそが「イマジン」である。ラストに子ども達がイマジンした情景はとても綺麗で印象的でした。