夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

プレイヤー・ピアノ/カート・ヴォネガット・ジュニア

 

昨年末にハヤカワ文庫のヴォネガットを某大手チェーン店に一挙に売った方!私が全部買い占めましたっ!というわけで、長編第一作目から読み始めです。

しかし途中でページの糊が外れてしまい、本がバラバラになり(600頁)…誤字脱字も多々あるんだけど…校正?

 

全ての労働は機械化されて、人の運命はコンピュータが決めるという世界。管理者と技術者の支配側と、仕事を機械に取られ「道路住宅補修点検部隊」としてダラダラしているしかない元労働者達との格差社会をぶっ壊せという話。落語みたいな感じで飄々と描かれています。

ブラックユーモアというより落語だなと感じたのは、翻訳者の浅倉さんが半世紀近く前に訳したからか。新しい新訳で読んでみたいですね。

勝ち負けは問題じゃないんだよ、博士。われわれが努力したという、そのことが重要なんだ。