夜空と陸とのすきま

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人類滅亡を避ける道/関野吉晴 対論集

人類滅亡を避ける道―関野吉晴対論集

おおっ「グレートジャーニー」の関野さん対論集!島田さんに藤原氏服部文祥氏とも対論しているのか!豪華っすね。そしてこのタイトルと写真の組合せ、ごっつ新興宗教っぽい本の装丁はいかがなものか…などと思いながら図書館で手に取りました。

読み進めていくうちに、意地でも経済成長をせねばならぬ!の呪縛から解き放たれてゆく、そんな内容が多かったです。半分、もう滅亡まっしぐらだから諦めろで、半分はまだ若者に光があるしこれからだとおっしゃる賢者の方々。

自分自身、最近は落ち込んだりする日が多いのですが、地に足をつけて日々を生きていけ、老子の「足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り」(満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に目的を果たしている)を思い出させてくれました。「足るを知る」という言葉は、この本の中にほんとによく出てきた。

池内 了氏の「毎年ひとつ環境に良いことをする、一年やり続けて習慣化して、翌年また新しいことをプラスする。よりより未来にゆっくり近づいていく」というのを私も目指したい。