夜空と陸とのすきま

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ギリギリデイズ/松尾スズキ

 

 

ギリギリデイズ (文春文庫)

ギリギリデイズ (文春文庫)

 

古本屋で購入。(積ん読消化)
家事も仕事もてんやわんやで、疲れた一日の締めにちびちびと読んでいく。
松尾さんのほぼ酔っ払った状態でワープロをたたきつづった文章
こんな風に赤裸々に日記書きたいなー。ネットが怖くてできないけど。
’99~’01年の日記というと、もう15年も前の話なんですね。
シーマンとか、バイオハザードって懐かしい。
ユーロスペースも文化村も「ぴあ」も懐かしい。
東京は遠くにありけり、思えば遠くにきたもんだ(遠い目)

松尾さんの文もかなりキレていて面白いのですが
宮崎叶夢氏の書く欄外脚注の、身も蓋もない感じが最高でした。
とくに映画についての脚注が逸品で

NIGHT HEAD
松尾スズキが全裸で野山を駆け回る映画。

バーティカル・リミット
ロッククライミングの最中、目の前で父親を亡くした兄妹。その後、妹は意志を継いでK2(勝俣じゃない方の)登頂を目指し、まんまとクレパスにはまってSOS。それをお兄さんが救助しに行くのだけれど、途中で氷の断崖を砕くためのニトロが面白いくらいバンバン爆発して、「もう山なんか登るのよそうよ…」みたいな気分になる映画。

など、映画がとても観たくなる!
この映画解説文だけをもっと延々と読んでみたいなぁ。