『星を継ぐもの』の続編、木星の衛星ガニメデのガニメアン達との心温まる交流を描き、人類誕生とガニメアンとの関わりも明らかにというお話。
ハント博士達は、20年間(地球時間で二千五百万年)の長旅をしてきたガニメアンを労り、ガニメデ基地に安息の場を提供し、かつ地球にもご招待。スイスのジュネーブ湖畔に選手村ならぬガニメアン村を急遽作り、地球人はお祭り騒ぎの大歓迎。
こんなに皆が優しく触れ合うファーストコンタクトSFもあるんだなあと驚きました。訳者あとがきにある「ホーガンのやや古風な、しかし健康な楽天主義は愛すべき味わい」なるほど確かに。
毎晩「オレは今夜もガニメデに行ってくる!」と家族に告げて、早々に布団に潜り込みワクワクしながらページをめくりました。とても楽しい読書でした。しかしジャイアンツ・スターシリーズはまだまだ続く。