夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

マッカンドルー航宙記/チャールズ・シェフィールド

昨年の秋は巣ごもり需要で雑誌各紙が本特集を組んでくれまして、この本は『pen』2020年11月号で、宇宙開発というテーマで宇宙機エンジニアの野田篤司氏が選書していて、気になったので入手しました。野田氏曰く「未来の宇宙開発を暗示している」「まさに宇宙は国家から民間へ、やがては個人の手に。」

折よくZOZO前園さんがISSに飛び立つ日が決まったそうで、まさに宇宙への道は開けてきたー!

さてさてタイトルどおり、太陽系随一の変人天才物理学者マッカンドルー博士と相棒のジーニー宇宙船船長の冒険航宙記という本書ですが、作者がガチ科学者なので、まあ設定も付録の科学的解説も細かい。よくわかんないけど映画『インターステラー』のブラックホールに突っ込むとか時間遅延あたりなんだろうと大雑把に解釈して読み進める。主役2人の掛け合い(夫婦漫才)が面白く、最高峰の知性が集まったペンローズ研究所も素敵だ。国家を超えて宇宙に飛び出す未来が見たいな。オッホ。