夜空と陸とのすきま

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TENET

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ウクライナのオペラハウスでテロ事件が発生。館内に突入した特殊部隊の一人”名もなき男”はテロ組織に捕らえられてしまい、毒薬で自害を図る。しかし、毒薬は別の物にすり替えられていて、こん睡状態から目覚めた男は、ある人物からミッションを命じられる。それは謎のキーワード『TENET(テネット)』を使い、第3次世界大戦を防ぐという任務だった。というお話。

先月からこのつたないブログに書いたフィリップ・K・ディックの『逆まわりの世界』感想記事へのアクセスが伸びていて、どうやらテネットの影響らしい。映画館に行ってみると『鬼滅の刃』が絶讃大フィーバー中、8シアターの映画館で4シアターが鬼滅という、テネットはレイトショーのみ。あぶねー、もう少しで上映終了間近なのかな。

ネット上のコメントでは難解と見聞きしていたけど、普段からいつもSF小説に親しんでいるので、脳内で時間軸を描きつつ大まかには理解できかなり楽しめました。やっぱり巨大なスクリーンで観て良かった。
J・D・ワシントンの身体能力が素晴らしい!さすが元プロアメフト選手。すぐ筋トレする。

最初の方で「頭で理解しないで」「感じるのよ」「直感」とのセリフがあるし、ココ伏線!ってシーンはアップで写るし、ノーラン監督けっこう優しい。

逆行がメインになる後半は超興奮!まるでディックの世界の悪夢のよう。監督の信念からCGを使っていないそうなので、爆発シーンやカーチェイスも隅々まで見応えいっぱい。最後のスタルクス12の戦闘、確かにノーラン監督頭おかしい(笑)
キャットは自身の自由と息子の為に奮闘しますが、”名もなき男”とニールはどんなテネット(信念)があったのかな。最後で神がどうのこうの言い合っていたけど、展開が忙しくてセリフに集中出来なかった。そこんところをもう一度意識しながらDVDが出たら見直したいと思います。

 

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