ステイホームだったはずなのに、どかっと仕事が重なってありがたいやら、落ち着いて読書できなくて積ん読本の山を見てモヤモヤするやら。こんな時は長編に挑むのが辛いので、短編集に限ります。
『正解するカド』のアニメにあやかって、ファーストコンタクトSF傑作選『誤解するカド』というタイトルのアンソロジーを読みました。
宇宙人との交流から始まって、だんだん変な異星人が登場し、最後は異質な世界への旅立ちで終わるという構成で10編。テンションの高い話が多くて、就寝前に読むとあっという間に異世界へ連れて行ってもらえて面白かったです。
■関節話法/筒井康隆
会話を関節を鳴らす音で表現するマザング星人との交渉とは、まさしく命がけ。筒井康隆は毒性が強くて面白い。
■コズミックロマンスカルテット with E/小川一水
子孫を残すために超積極的な宇宙生命体と愛を求めるAI。結婚ってほんと何スかね、爆笑しました。
■わが愛しき娘たちよ/コニー・ウィリス
よくわからなくて2回読みかえしたけど、テーマが性虐待と重いので悲しいお話。ウーマンリブなコニー・ウィリスが怒りをぶつけて書いたのかな。
■第五の地平/野﨑まど
「野﨑まど劇場」が大好きな娘と読みました。野﨑節炸裂だぁぁと娘。
13世紀にチンギス・ハーンが宇宙を駆けてゆく壮大すぎるお話。チンギスとジャムカが高速で激突する加速器実験はすごかった。アムロとシャアも激突して余剰次元に移行すれば良かったね(逆襲のシャアを思い出したらしい)。