夜空と陸とのすきま

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SF飯 宇宙港デルタ3の食料事情/銅 大

SF飯:宇宙港デルタ3の食料事情 (ハヤカワ文庫JA)

コロナ禍で日常がまさかのハードSFなのに、知人からおすすめされたキングのパンデミックもの(超分厚い上下巻)に手を出し、上巻だけでヘロヘロに疲れ果てて休憩中。何も考えないでいいようなゆる〜いSFでも読んでみようと、流行りの異世界&飯物ブームにちゃっかりのっかったようなタイトルの文庫本を。

辺境のスペースコロニー宇宙港デルタ3で、祖父が営んでいた定食屋を継いだ少女コノミと、中央星域の大富豪のボンクラ若旦那が、単調な宇宙食に変化を加えるべき奮闘するお話。

飯物なのに食材が食用藻とか巨大ミミズとか牛の咀嚼物で食べてみたくないし、合成機のパネルをパチパチチーンで料理ができちゃうから全然ワクワクしないし、だらだら続く話にオチがない上、なんじゃこの幼くてアニメお約束てんこ盛りのキャラと説明調のセリフは!と、キングのパンデミックものとは別の意味で読むのがしんどかったです。しまったー2巻も一緒に買っちゃったー。

良かったとこ、宇宙港やコロニーの生活などのSF設定は細かくてちゃんとしてた気がする。だから環境に合わせて食用藻なのもわかるんだけど…。