ゲームとSFは実は相性が良いのな、と気づかせてくれたゲームSF短編の傑作選。大好きな『紙の動物園』ケン・リュウと、『火星の人』アンディ・ウィアーの短編が入ってるとなれば買うしかないじゃない!新しいSF作家を知ることもできてお得。オンラインゲームもビデオゲームも全くせず、ツムツム くらいしかしない私。
■リスポーン/桜坂 洋
死んだら目の前の人に乗り移って復活を繰り返すお話。同じ作者の長編『All You Need Is Kill』もそうだけど、ひたすら死ぬ→復活を繰り返すのが私的には読んでいてしんどい。
■1アップ/ホリー・ブラック
ネットゲーム仲間が病死して、その葬儀に参列したところから謎解きが開始されるお話。結果オーライでリアル仲間も彼ぴっぴもできて良き。
■リコイル!/ミッキー・ニールソン
なんとなく映画『ダイ・ハード』みたいな巻き込まれ型のお話。オチはう〜ん、それでいいの?
■キャラクター選択/ヒュー・ハウイー
このアンソロジーの中で一番好きな話。戦場を駆けまわるFPSゲームでお互いを肉片にするまで殺し合ったり、狙撃してメロンみたいに頭をポンポンはじけさせてスコアを稼ぐことの何が楽しいのか理解出来ない私にとって、この主婦のプレイスタイルには共感しかない。
■ツウォリア/アンディ・ウィアー
8ページの超短いお話なのに、なんとテンポ良く面白いことか。素敵なプログラムのお話。主さん・漏れ・乙!