夜空と陸とのすきま

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野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?/野口聡一・大江麻理子

野口さん、宇宙ってどんなにおいですか?

#こんな時だからこそ読みたい本

#外に出られないなら本を読めばいいじゃない

#コロナばかりで気が滅入るから本テロしようぜ

などなど、Twitterで本のハッシュタグを渡り歩いてはニヤニヤして現実逃避に浸っていますが、皆さんはお元気ですか?なんか人類滅亡デストピア系SFが洒落にならなくて読む気も失せていて、こうゆう時は宇宙に想いを寄せようと、軽めの対談集を。

この本は2011年に国際宇宙ステーションから帰ってきたばかりの野口聡一さんとテレビ東京アナウンサー大江真理子さんとの対談をまとめたもの。といっても雪国ではテレ東が映らないから大江さんを知らなかったのですが、事前に沢山勉強して対談に臨んでいらして、野口さんが話しを広げやすくしていく誘導が上手な方だなと思いました。本当に知的な方ってよく話を聞いて、かつ広げていくのが上手い人ですよね、そういう人にわたしはなりたい…。

ISS(国際宇宙ステーション)から見た地球の地域の写真もたくさん載ってます。ナイアガラの滝が上から見下ろすとどちらが上流なのかわからなくて不思議な感じ。

数ヶ月に1度来る補給船に新鮮な生野菜が入っていて、みんな獣のように直行してレモンやタマネギにかじりつき、ビタミンCうま〜‼︎というエピソードが面白かったです。大航海時代のようだ。

あと、地球に帰還したとき、カザフスタンの草原で待っているロシアの救助隊は3ヶ月おきに救助するので慣れていて超手際がよくて、ハイハイッとカプセルから引きずり出して、椅子に座らせ帽子をかぶらせてリンゴを持たせて重力感じた?じゃあ記念撮影!とめちゃ段取りが良かったというのが笑えました。

野口さんは今年、民間企業が開発した新型宇宙船に乗り、3回目の宇宙へISSに向かうために準備訓練中ですが、続報が楽しみです。