夜空と陸とのすきま

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パラークシの記憶/マイクル・コーニイ

パラークシの記憶 (河出文庫)

 前作『ハローサマー、グッドバイ』を読み終えてすぐにネット中古本をポチって買ったら、届いた文庫がタバコ臭い…本を開く度にむぅん〜と臭う。前の持ち主さんは大分ヘビースモーカーですね…。ネット購入失敗したわぁ。

同じ惑星でも前作の登場人物が伝説になっているくらい、世代交代が進んだのちの続き。ということで『ハローサマー』のネタバレから始まるので、前作から読むがよろし。

世代交代が進んだことで、新たなスキルが追加された地球人によく似た異星人(スティルク人)。今回は先祖の知識が遺伝し、星夢という夢を見ることで祖先の体験と知識が伝授できるという設定。チートですがな。

訳者あとがきによると、コーニイ作品の傑作のお約束らしい
1.主人公と美少女が一目惚れ
2.帆のある舟が沈む
3.だいどんでんがえし
の3つが備わっています。だそうですが、今回はこれに殺人ミステリが追加されています。前作で謎は謎のままにしていた設定を、続編の後付けでいちいち追加していっている感じでした。

2作ともに登場する(私はイエティとアルパカをイメージして読んでいた)「ロリン」という生き物達に癒やされます。ロリンが出てくるとほっとする。一番魅力的なのはロリンだな。

 

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