日本の民間企業が月面を第六大陸として開発していくお話。全2巻
小川一水氏の天冥の標シリーズ、挑戦してみたいけど長いな長すぎるということで、短めの作品から読んでみました。
漫画『プラネテス』の幸村誠氏が表紙イラストを担当。『プラネテス』は近未来の宇宙デブリ回収業者のお話でしたが、本書も同様にもう少し技術が発達して新しいロケットエンジンが開発されれば、月面基地と月面開発も夢じゃないんだなと、わくわくする近未来を見せてくれました。トロフィーエンジン本当に誰か作ってくれないかな。
登場する日本企業の皆さんがキラキラと眩しい。プロジェクトXみたい。中国もアメリカも優しくて協力的。こんな世界ならいいのに。
2巻ラストの困難に知恵を絞って脱出するシーンは、算数って、数学って大事だねとつくづく思えました。なぜ算数を勉強しなきゃいけないの?月面で生き抜くためだからだよ。