夜空と陸とのすきま

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ヨシダ、裸でアフリカをゆく/ヨシダ ナギ

ヨシダ,裸でアフリカをゆく

書店や古書店で「クレイジージャーニー」の出演者本を見かけては、ついつい買ってしまい、気が付けば結構な積ん読量。今月は積ん読消化強化月間として、しばしこの流れ続きます。

大人気の少数部族を撮る写真家ヨシダナギさんのブログ本。ブログだけあって、とってもゆるい感じで読みやすいです。英語もできないのに若さだけを頼りにアフリカに飛び込んでいった、危なっかしいエチオピアの旅に始まり、訪問を重ねることでアフリカに慣れ親しみ、写真家としての作家性を築きあげていった様子がよくわかりました。

さらにホテルの部屋いっぱいに”G"の大群とか、トイレいっぱいにウ○コとか、数々のエピソードを読んでいると、よく感染症にならなかったなぁと。

でも伝えたいのはアフリカ=危ないではなくて、アフリカの魅力。彼女の写真からは、常に被写体への強いリスペクトが感じられて、それが一番の魅力だと思います。

少数民族の人口も年々減ってきてしまっている。きっとこのままいけば何十年後、もしくは数年後には、私が憧れたヒーローたちは絶滅してしまうかもしれない。だから、彼らからフォトグラファーという職をもらった私がいまできることは、彼らが消えていなくなってしまう前にひとつの記録として写真におさめ、外の世界に紹介しながら、彼ら自身がその姿を何かしらのカタチで保っていきたいと思えるよう伝え続けていくことなんじゃないかと思っている。

 

ついでにヨシダナギさんが撮った東北の山形県PR動画も貼っとく。こういうものづくりの現場も少数部族と同じく、何かしらアクションを起こし続けて大事に残していってもらいたい。


ヨシダナギ初監督作品『colors Yamagata Crafts』┃山形県ものづくりPR動画