夜空と陸とのすきま

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鋼鉄都市/アイザック・アシモフ

鋼鉄都市

ニューヨーク・シティの刑事ベイリと、宇宙からきたロボット捜査官R・ダニールが宇宙人惨殺事件の捜査に乗り出すバディもの。

最初にハヤカワSFをむさぼり読んでいた高校生の頃以来の、かなり久々のアシモフ。あの頃は海外SFっていってもどれから読んでいったらいいのかわからず、とりあえず三巨匠のアシモフ、クラーク、ハインラインからいくかと、アシモフを読んでました。『サリーはわが恋人』と『我はロボット』あたりはうっすら記憶にありますが、ほとんど忘れているので読み返したいな。

アシモフは設定も科学的な説得力もしっかりしている分、真面目というか堅苦しいというか、冒険的なエンタメ性はあまりない印象なんですが、『鋼鉄都市』はミステリーも入っていて、ロボットのダニールが唐変木なんだけど決めるときは決めるニヤリ☆なところが美味しいキャラだった。

捜査を続けていたら、邪魔するものが現れ、それを追っかけていったら犯人に当たったという、最後はちょっとあっけなかったかな。ようやくロボットの相棒と総合理解し合えたところで終わるので、これからなのに〜と思いきや、このコンビに『はだかの太陽』という続編があることをあとがきで知る。また近いうちにそちらも読みましょうねー。

福島正実さんの翻訳、意味はわかるんだけどなんて読むんだっけ?という漢字が多くて、義務教育〜高校の国語の漢字勉強をサボっていた自分が情けない。今さらながら読んでいてつまずいたところはノートに書き出して辞書で読みを調べたり。