アニメ化で話題の「ガイコツ書店員本田さん」の本田さん新作は俳句漫画。
電子版1話無料お試しを読んでもピンとこなかったのですが、2話〜と続けていくとどんどん面白くなるので、悩んでいたら絶対に買いです！
個性的な学生が集まる八島大学芸術学部（通称やし芸）の文芸学部専攻に入学した尾崎流星。小説家志望なのに入ってしまった俳句ゼミで、強烈な学生達と濃ゆい俳句を学んでいくというお話。
俳句ゼミの坂本先生の教え方が本当に素晴らしい。最初は興味を持ってもらう内容から初めて、だんだん手法やコツを入れていく。大事なことだけど忘れがちだと心のメモに留めました。そうなんだよねー、最初にアレコレ教えすぎると無理ーってなちゃうんだよね。最近の自分の仕事を振り返り、なんか目が覚めました。ありがとうございます。
そして個性豊かなキャラ達の中で、いたって自意識過剰で普通の人（？）という設定のなずなさん（小説家志望）。創作に悩む彼女の台詞には共感しまくりです。
作品の評価なのに、まるで自分自身の価値のこと言われてるみたいで、私はいつも振り回される
創作者の情緒はいつでもジェットコースター！自意識過剰ってわかってても、作ったものは愛しいから、共感しすぎて胸が痛い。「ネットに書かれている文字なんてただのMSPゴシック体」（これは別の漫画のセリフ…）という鉄のハートが欲しい。なずなさんのそれを察して、作品講評時の緊張をほぐしてくれる坂本先生が優しい。このゼミの様子をもっと読みたいなと思わせてくれる１巻でした。
