夜空と陸とのすきま

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怪魚ウモッカ格闘記インドへの道/高野秀行

怪魚ウモッカ格闘記―インドへの道 (集英社文庫)

海の向こうに浮かぶタージマハルが蜃気楼のように見える意味深な表紙、インドへの道という副題。 高野さん、インドに謎の怪魚を探しに行きたい!行かせて!というノンフィクション。なんだよ、結局インドには行けないのかよとガッカリですが、入国審査に引っかかり空港に足止め〜強制送還からの帰宅後の自虐ネタもまた面白くて、読んで損した気分にはならないのです。

ウモッカという情報をネットで入手してから、いざ出国までのプロセス(識者の意見や情報集め、現地の言葉の習得、捕獲してからの手配など)も経験値高い高野氏のノウハウが詰まっていて、なかなか濃厚でした。

ハンドルネーム「モッカ」さんが見たウオ(魚)だからウモッカという超安直なネーミング。ぜひ再トライして世紀の発見、命名権をゲットしていただきたい。