デザイナーのアイヴァン・チャマイエフが描く、太陽・月・星の絵を元に、カート・ヴォネガットがお話を作った絵本。太陽・月・星というたった3つの図形の構成図から、まさかのイエス・キリスト生誕の話に結びつけてきたヴォネガットの想像力に感嘆させられました。
新生児の視力は遠視で0.01ほどしかないので、周りの世界はぼんやりとしか見えていないそうですが、神の子とはいえ、生まれたばかりのイエス様が見ていた母マリアやヨセフ、羊飼い、東方の三博士のいる空間はこんな感じだったのかなと想像するとほこっり。かと思いきや「やぶにらみ」のシーンはちょっとドキッとする。甘すぎないところがいいですね。うちの子が小さい頃に一緒に眺めたかった絵本でした。