夜空と陸とのすきま

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最も危険なアメリカ映画/町山智浩

最も危険なアメリカ映画 『國民の創生』 から 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 まで

 

「ハリウッド映画から見る、アメリカの病理」ということで、映画評論家町山さんによる、本当は怖いハリウッド映画本。

正直、知らない映画ばかりだったし、映画の紹介よりも、差別!差別!なアメリカの深い闇に (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしながら読みました。銃を保持していて、反知性的であるがゆえに差別してくるって、ホントにぞっとする。第3章、第5章の「ディズニーが東京大空襲をけしかけた?」を読んでしまったので、今後ディズニーランドに行っても心穏やかになれず、スプラッシュマウンテンに乗ると暗い気分になること請け合い。

そしてやっと知っている映画が出てきた最終章でのロバート・ゼメキス監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「フォレスト・ガンプ」が、そんな深読みがっ!と一番ショックでした。「バック・トゥ・・・」は3作部とも家族と一緒に映画館で見て、とても楽しかったのに。ついこの前もNHKBSで放送してくれて、また元旦もNHKBSプレミアムで放送するんだよね。はっ、こんなにリピート放送するのは、特定の政治的イデオロギーの陰謀かしら(おいおい)。「フォーレスト・ガンプ」を見た時の、何かモヤモヤした理由がわかりました。無垢な主人公よりも、時代に翻弄されながらも駆け抜けたヒロインの方が共感できたのに、最後の扱いがひどくて納得いかなかった。ゼメキス監督は確信犯だったのね。

トランプ次期大統領を予言したという映画「ボブ★ロバーツ」は、みてみたいです。