夜空と陸とのすきま

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インテリジェンスの最強テキスト/手嶋龍一・佐藤優

 

インテリジェンスの最強テキスト

インテリジェンスの最強テキスト

 

 

テッシーと佐藤優の「インテリジェンス対論3部作」の続きは、対談集ではなく論考形式でした。ハードカバーになって地図も年表も用語解説もついていてとても内容が充実していて良かった。私の日常生活には何もかかわりがないと思われる海外情勢、でも新聞を読みながらこのお二人の本を読むと知的好奇心が増して面白い。ロシアに関するところは佐藤氏、アメリカの箇所はテッシーが書いたのかなと想像しますが、「インテリジェンスという名の探照灯を携えて歴史の杜に分け入っていこう」なんて耽美な書き方はテッシーに違いない。

海外で大きなテロや軍事衝突が起こると、このお二人の読みを知りたくなるけれど、テッシーは朝のワイドショーで、佐藤さんはラジオでちょっと発言することがあるようですが、大体見逃してしまいます。半年〜1年ほどで本として出版されますが、あの時はそうだったんだと流れを追うことが精一杯で、まだまだ未来予測までとてもできないです。

原油安でガソリン安くて嬉しいなと給油している私の背景では、「イスラム国」の盗掘石油を脅威と感じた産油国サウジアラビアが生産調整を行っているから…なんて悲しい現実も要因の一つだったとは。