夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

隠し砦の三悪人

 

 

隠し砦の三悪人 [Blu-ray]

隠し砦の三悪人 [Blu-ray]

  • 発売日: 2009/12/18
  • メディア: Blu-ray
 

  

図書館でDVDを借りる。

黒澤映画作品は半分くらい見ていて、これも学生の頃に借りたのですが、前半の砦シーンで眠くなって断念したのでした。図書館にあったので借りてリベンジしてみましたが、やはりあの砦シーンはちょっと長いかなぁ。
深夜に鑑賞するときは、いつも寝ている子どもに気遣ってヘッドホンを使っていますが、今回は直前で充電不足に気がつき、最小音量で見たのでほとんどセリフが聞き取れなかったという…農民2人と姫のセリフが特に。昔の映画は字幕が欲しいな。

雪姫はびっくりするぐらい大根女優で棒読みだったけど、それがまた浮き世離れした姫という存在感が出ていて不思議とマッチしてました。健康的な太ももが眩しー!鬼夜叉かよというメイクもいいし、始終きりっとした仁王立ちも、まさに女王様でした。

三船敏郎の殺陣と乗馬も素晴らしくかっこよかった。馬をこんなに扱えて、馬上で手綱を持たずに殺陣ができる役者さんってもういないよなぁ。時代劇の衰退を思うと泣けてくる。

モノクロ映像で良い感じに見えるけど、結構ライトをぎらぎら当てているもんなんですね、影の位置が不自然で。それがわかりやすいエンタメ映画に拍車をかけてました。

そういえば以前、黒澤映画大ファンの義父が、2008年のリメイク版を喜んで観に行って激怒して帰ってきてました。農民と姫が恋愛だと!馬鹿者!と。こんなに完成度の高い映画の設定を改変して、そらうまくいくはずがないわなと改めて思いました。