夜空と陸とのすきま

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白蓮れんれん/林真理子

 

 

白蓮れんれん (集英社文庫)

白蓮れんれん (集英社文庫)

  • 作者:林 真理子
  • 発売日: 2005/09/16
  • メディア: 文庫
 

 

叔母から借りる。

林真理子も今まで読んだことがない作家だし、白蓮ものも初めてでしたが
「とりあえず本屋で一番売れている面出しの本を買う」という叔母が貸してくれました。ありがたやありがたや。

たまにしか見なかった朝ドラ「花子とアン」ですが、主役を食ってしまった仲間由紀恵演じる葉山蓮子のモデル、柳原白蓮の結婚から白蓮事件までのお話。

白蓮についてはまとめサイトをどうぞ。


3分でわかる「白蓮事件」 - NAVER まとめ

 

最初は丁寧な描写だなぁと感じていたのですが、だんだんちょっとくどいかもと思いつつも頑張って読みすすんではみたものの、肝心の駆け落ち(白蓮事件)からはものすごく駆け足で、駆け落ち後の幽閉、宗教団体に逃げ込む、最後の長男の死から平和運動についやした晩年あたりはもう羅列のみ。そっちの方が気になるよ!
でも論文レベルの参考文献の数々と、遺族から特別に公開された取り交わした恋文すべてを元によく書いたなとは思いました。
天皇の従姉妹で、華族で、お金のために年の離れた成金と結婚。何をしても新聞に興味本位で書かれ(当時の大手新聞の女性自身&女性セブンっぷりがまたすごい)それはもう想像を絶する窮屈な生活は大変だったと思うけど、白蓮の悲劇のヒロインに酔っている感じは最後まであんまり好きになれなかったです。