夜空と陸とのすきま

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まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選/豊﨑由美

 

 

 

図書館で借りる。

トヨザキ社長こと豊﨑由美といえば、数年前に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていた「百年の誤読」を毎月楽しみに読んでいました。「百年の誤読」は、ここ百年くらいの名作を読んで斬りまくる(たまにベタ褒め)対談集。
「百年の誤読」で紹介された名作を読んでみたいなぁとは、とても思えなかったけど(とにかくけなし方が半端なかった)、同じ名作の紹介を、ダメ男を楽しむ生温かい目線で書かれた「まるでダメ男じゃん!」は、ちょっとは読んでみようかなと期待できる話が多かったです。

いわゆる名作小説を、名前は知っているけれど読んでいない方が多い私。この本の23選中で読んだことがあるのは「猫と庄造と二人のおんな」だけでした。全然知らんがな。我ながら名作コンプレックスありすぎ!
トヨザキ社長も30代半ばの頃から、名作コンプレックスを払拭したいがために読みまくったと書いてあり、見習って私も少しずつ挑戦していこうかな。

特に「カラマーゾフの兄弟」のダメ男見本市ぶりが面白そう。無神経なダメ男「ガラスの動物園」も、夢見るダメ男「グレート・ギャッツビー」も読んでみたいリストにかきかき。
DVや殺人の描写には、耐えられそうにないので「アメリカン・サイコ」「どうで死ぬ身の一踊り」は今は無理かも(^_^;)

この本に紹介された名作を読んでから、またトヨザキ社長のダメ男メッタ斬り書評を読み返して楽しみたいです。