夜空と陸とのすきま

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この世界のさらにいくつもの片隅に

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ようやく地元の映画館に来てくれたので、さっそく観に行きました。同じ列に座ったおじさんが、おもむろにアルコール除菌スプレーを取り出し、せっせと座席の除菌をし始めてびっくり。

前作『この世界の片隅に』に30分追加した長尺版。全く違う映画になっていてすごい。追加されたシーンは枕崎台風など笑うシーンが多かったせいか、前作の緊迫感・悲壮感よりかは、ほんわかした映画になった気がします。リンさんとの会話シーンも、あんなにゆっくりした尺で入るとは思わなかった。片瀬監督上手いな〜と唸るばかり。

また北條父の職場工場、戦闘機を作るシーンも追加されていて、うなる誉エンジンがカッコいい。ほんわかしたタッチの画風に突如リアルな着弾や戦艦、エンジンという鉄の塊をぶっ込んでくるのが怖ろしい。そして個々のキャラクターをさらに深く掘り下げて細かく描いてました。

今回見て新たに気が付いたのは、アニメでは顔に冷や汗を描かないんだなーというところと、江波の実家の部屋と、北條家の裁縫箱の隣にアレがあったこと。アレとは、私が祖母の遺品で譲り受けた折りたたみ式の裁縫台(正式名がわからない…)

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↑こうゆうやつ

見つけたときはちょっと嬉しかったです。ちなみに祖母のは裏に着物の裁ち切り図が載っていて、

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女学校の裁縫の教科書だったんじゃないかとも思う。小道具にすずさんと同世代の祖母を垣間見る思いです。 

 

 

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