日経ナショナルジオグラフィック社のこの写真集シリーズは、どうして毎回「絶対」を副題につけるのか。絶対に住めないと言いながら、実際には住んでいる人もいる場所も紹介されているし、変なあおり文句を入れないで欲しいと思いつつ手にとってしまうシリーズ。
廃墟の写真集はなんとなく惹かれるものがあってよく見るのですが、廃墟の規模が一つの街まるごとだと切なさが倍増です。インド亜大陸で紹介されているのは栄枯盛衰の結果、遺跡となってしまった過去の帝国跡が多く、歴史を感じられて観光地として残っている。でも中国のテムズタウン、チェンゴン、天都城などはニュータウンとして開発していたのに、開発計画の頓挫で新しいままゴーストタウン化してしまっていて、もったいないやら怖いやら。映画の撮影所にするとかなんとか再利用できないものか。
今年になってトヨタが発表した富士の麓に作る実験都市「コネクティッド・シティ」計画も、新規ゴーストタウンにならないように願っています。とても夢のある都市計画なのでぜひ成功して欲しい。
