夜空と陸とのすきま

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世界の危険思想 悪いやつらの頭の中/丸山ゴンザレス

世界の危険思想 悪いやつらの頭の中 (光文社新書)

危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏の浅く広くの新書。サブタイトルの「悪いやつらの頭の中」より、TV番組の中ではなかなか出せないゴンザレス氏の頭の中をのぞく感じ。ここ数日のTwitterトレンドに上がってくるのが韓国への悪意の塊だらけでつらいのですが、みんなもう一度冷静になってゴンザレス氏の本でも読め。

私が悪意の根幹にあると感じているのは、なんなのだろうか。
あくまで私なりの結論だが、相手を「甘い」と思って「ナメる」ことである。これこそが人類の持つ感情のなかで最悪に恐ろしい危険思想だと思っている。
危険思想の持ち主は、悪気があろうとなかろうと、際限なく自分の感情を押しつける権利を持っていると錯覚してしまうのだ。相手に対する敬意のなさが原因としか思えない。

 

日本にはもう少しでいいので、曖昧なままの状況を許す心が必要なんじゃないだろうか。許せないとか、拒絶するという考え方は、世界で一番危ない考え方につながりかねないと思うのだ。すべてのことに白黒つけたがるということは、必要悪を許容しないとか、曖昧さを排除する方向につながっていくと思うからだ。 

深夜番組『クレイジージャーニー』での登場を楽しみにはしていますが、番組的に、絵的になるからと功名を焦らず、命大事に!で頑張ってほしい。