夜空と陸とのすきま

ゆるいSF脳。SF小説2000本ノックを目指しています

リアル・スティール/リチャード・マシスン

リアル・スティール (ハヤカワ文庫NV)

米ドラマ「ミステリーゾーントワイライト・ゾーン)」の脚本家であるリチャード・マシスンの短編集。といっても私は「ミステリーゾーン」をリアルタイムで見ていないけど、週刊少年ジャンプ連載の「アウターゾーン」は読んでいた世代なんですが、オチが効いていてよくまとまった名作揃いの短編集でした。印象に残ったとこだけ感想を。

 

表題作の「リアル・スティール
映画版はまだ観ていないけどこんな話だったのか?男の子とか出てこなかったっけ?と確かめたくてWikipediaを検索したら、映画のオチまで詳細にばらされてしまったので、渋々DVDをレンタルしてきました。明日にでも観ます。
この原作は全く違うお話だった。老いた主人公はフルボッコにされて、くたびれ損だけで、泣けてくる。

 

「秘密」
婚約者が結婚前に教えてくれた先祖代々伝わる秘密とは…。
実は明智光秀の子孫だったとか、ブルートゥスの子孫だったとかで色々作れそうです。

 

「象徴」
ブラッドベリディストピアSF「華氏451度」に影響を受けて書いた短編だそうで、すべてが予定通りに進められている社会、社会規律だけを守り、変化を排除する。ただ、ただ閉塞感が漂うお話。

「おま★★」
短編集一の問題作。タイムスリップした未来の地球の食事とは、すべてチューブで摂取する状態だった。そこに過去から主人公が持ち込んだ食料を、隠れてむさぼり食う未来人の描写、禁断の食事をとるおっさんがとてもいやらしくていやらしくて、キモイ描写がピカイチでした。爆笑SF。邦題も際どい。

 

「最後の仕上げ」
これこそ「アウターゾーン」でミザリーが「◯◯は怖いですねぇうふふ」とか言って終わりそうなやつ。