夜空と陸とのすきま

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アルテミス上・下/アンディー・ウィアー

アルテミス(上) (ハヤカワ文庫SF)

月面都市アルテミスでポーター(運送屋と密輸)として働くジャスミン(26歳)が、おいしいもうけ話を持ちかけられて、あれよこれよと殺人事件に巻き込まれ、知恵と勇気と仲間とで困難を乗り越えていくというお話。

『火星の人』アンディー・ウィアーの新作!待ってました。あいかわらずポジティブでさばさばとして頼もしい主人公で嬉しい。今度はギャルで溶接工ときました。火星で芋栽培の次は月面真空DIY。そして主人公達が凄いことをしているのは分かるけど、いまいち機械の絵面が思い浮かべれないのも前作と同じ。帯によると早くも映画化決定だそうで、読んでもわかんないけどきっと映画で上手く表現してくれるはず〜と映画の完成が楽しみです。ジャスミンは誰が演じてくれるのかなぁ。かなり(性に)奔放な女子という設定も残るかな。

赤道に近いということでケニアが宇宙産業の立ち上げに成功し、アポロの月面着陸地点が観光名所になっている少し先の未来(2090年あたり)。経済や産業の仕組みが細かくてとてもリアルに感じました。でも2090年ってもう私は生きてないなぁ。