夜空と陸とのすきま

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「最前線の映画」を読む/町山智浩

「最前線の映画」を読む (インターナショナル新書)

町山さんの本は出版されるやいなや本屋にかけこんで購入していますが、どんどん出版されるのに読むのが遅いので積ん読が〜と嬉しい悲鳴。今月も新刊を2冊買ったよ。

さて、『「最前線の映画」を読む』は、ここ2年ほどの間に公開された映画の解説本。映画を観ただけでは判断できなかったBGMの歌詞と、名作からの引用部分の解説がありがたかったです。西洋絵画も同じなので、もう文化なんだろうけれど、特に洋画は象徴的表現(寓意)や小道具に色々ヒントが隠されていることが多く、読み解けた時の快感ったらたまりませんがな。町山さんのお陰で鑑賞後脳内でぐるぐるしていた謎が解けました。といっても取り上げられている20作品のうち、劇場で見たのは3作だけですが。順次レンタルで追いかけて読み返すのが楽しみです。この本、シリーズ化して数年に一度出して欲しい。

ブレードランナー2049』の“高く白い噴水”と
ベイビー・ドライバー』の曲の選択と
『メッセージ』と聖書的表現がわかってスッキリしました。

そしてまた『ベイビー・ドライバー』のサントラを聴き直したくなった。

『ワンダー・ウーマン』の解説、これが特に深すぎる…!