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本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

すべての見えない光/アンソニー・ドーア

読書【小説】

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス)

 

第二次世界大戦時のフランス、サン・マロを舞台に、ドイツの少年兵とフランスの盲目の少女との出会いを描く物語。

時間に拘束される長いお仕事が終わったので、こうして本腰を入れて読書ができる歓びをかみしめています。この本はTwitterで話題になっていて、気になっていたところ、図書館で見つけて小躍りしてカウンターに持っていきました。

美しい詩情に酔いしれながら、緊迫したスリルの500ページ。孤児の少年の生い立ちと盲目少女の生い立ち、そしてアメリカ軍の爆撃を受けるフランス沿岸沿いのサン・マロ要塞の緊迫の5日間がクロスしながら短い章で進むので、ぐいぐい読めます。この激しい空爆の中で、一体いつこの2人は出会うのだろう…とハラハラしながら。呪いの宝石、貝殻、ラジオ、模型、桃の缶詰など小道具もいいスパイスです。文章が素晴らしく美しかった。あれもこれも感想を書きたい!けど書いたらネタバレになるなぁ。

マネック夫人が作る料理がとても美味しそうでした。サン・マロってアメリカ軍の攻撃で88%も破壊されたにもかかわらず、戦後に崩壊したものをすべてナンバリングして拾い集めて、復興したそうですね、すごいな!いつかサン・マロに行って海風にあたりながらガレットを食べてみたいです。(多分、ヴェルナー少年のことを思い出して泣いちゃいそうですが)

目を開けて。目が永遠に閉じてしまう前に、できるかぎりのものを見ておくんだ。