表紙絵がかわいいじゃん!ということで、前々から気になっていたラファティにチャレンジ。
でも仕事が猛烈に忙しい時期に読むもんじゃなかった…。
宇宙の果てから地球にやってきたプーカ人の子供達6人+幽霊1人が、全人類抹殺の旅に出る話。
全人類抹殺ですよ、人間ってうざいよねーという理由で。
そんでもって手始めにそういえば親達もうざいよねーで殺すという。どうなるんだぁと思っても、次の章では全く違う話が展開。ラファティ…プロットとか絶対に考えてないでしょう、全部思いつきで書いているでしょう。これは壮大な与太話。法螺話。
あげくに「ちょっと中だるみ気味だな、客が退屈しだす前に、カーテンをおろしたほうがいいな」とつぶやいたかと思うと、畳みかけるようなラストの展開。夢野久作「ドグラ・マグラ」のラスト10ページを思い出しました。あれいまだに夢に出るのよね。チャカポコチャカポコ!
ラファティ自身がアイルランド系アメリカ人で移民の子であり、霊魂は不滅という敬虔なカトリック信仰が背景にあるとか、これはマジックリアリズム小説だ。など柳下さんの訳者解説を読めば、だからそういう話になったのかとなんとなくは理解はできましたが。
どうしても移民の子達がテロを起こしている現状と重ねあわせてしまい、ちょっと辛かったです(^^;)