夜空と陸とのすきま

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トランプがローリングストーンズでやってきた言霊USA2016/町山智浩

 

 

 週刊文春で連載の言霊USAも4冊目。3巻目のレディ・ガガに続き、今回はトランプ氏が表紙を飾りましたが、内容にはあまり登場していないです。来年出版される5冊目はトランプ旋風なんだろうなぁ。

相変わらず私が住んでいる近辺の一番大きな本屋まで行って、ようやく1冊だけ入荷してました。もっと山積みに入荷しないのかしら、面白いのに。今回はペーパーブック仕様に戻っていて安価で嬉しい。でも以前に同様のペーパブック仕様だった第1巻目(教科書に載っていないUSA語録)が、BOOKOFFで勘違いされたのかコンビニコミックの並びに置かれ108円で売られていて、「もったいねー内容わかってんのか店員!男性作家エッセイの棚に置かんかい」とはらはらしたことがありました。ホントこの言霊USAの連載は面白いんですよ。

特に面白く読んだのは

He had no heart, no soul.(あいつには心がない。魂もない。)

カナダ国境に近いクリントン刑務所からの大脱獄劇の話の紹介。そのうちゴールデンタイムの「本当にあった世界の仰天ネタ」あたりで放送されそう(もしかしてすでにしているかも)な、まるで映画のような逃亡劇。脱獄犯のマッドが描いたプロ並みの有名人の似顔絵というのが気になり、検索してみたら見つかりました。こんな繊細な絵を描けるのに凶暴な殺人犯、衝動の昇華の仕方が間違っている。

a-mp.jp

Panty Time(パーティ・タイムのダジャレ)

アメアパアメリカンアパレル)の広告の話。こちらも読みながら「どんなポスターだよ」と思わず検索。わぉ週刊誌の袋とじみたい。ホントにぎりっぎりのところをつく広告ですね。社長が変態で破産申告というオチ。

他にはSophomoric(中二病)、Right-Wing Mega Troll(特大ネトウヨ)、Superfood(スーパーフード=体にものすごくいい食物)などを読むと、アメリカも同じなんだなーとあきれるやら香ばしいやら。

映画「チャッピー」と「S.Wエピ7」ネタは、どちらも劇場で見た映画なので嬉しかったです。