夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか/大塚ひかり

 

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

  • 作者:大塚ひかり
  • 発売日: 2015/03/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

大型連休というものは、おさんどんがさらに忙しくなるだけだなぁ(ぼやき)
とあるところからお餅を大量に頂き、正月でもないのに雑煮、納豆餅、きなこ餅と餅三昧の日々を送っています。今日のお昼は力もちラーメンかな…。

さて、こちらの「昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか」とはいいタイトルですね。図書館でみかけてこの言葉に引き寄せられて借りました。要約すると帯にも書いてあるとおり「昔の老人の知られざる生態」をまとめた感じ。あと著者は源氏物語を題材にした本も多く書かれているようで、源氏物語のネタが1/3くらい?つくづく「あさきゆめみし」を読んでいて良かったなと思いました。ちょっと繰り返しが多かったので若干くどくも感じました。

なぜ老人が主役なのかという問いかけの答えは、まあ納得半々。幸せに結婚して、子供孫に囲まれて悠々自適な老後というのは、いつの時代も夢幻。中世はむしろ独居老人や独身者の方が多かった、死ぬまであくせく働いたとなると、現代と何も変わらないんだなあ。姥捨てや女性の地位の低さなどの話を読むとせつなくなります。

初老40くらいでぽっくり逝くのが楽とはいえ、もう終わりなんてあんまりだと思ってしまう。まだまだやりたいことは山積みで生にしがみつきたい。かつ「老いのひがみ」には気をつけようと心に留めました。(娘にむかって「私の子供の頃なんてサー」と言いすぎるのはアカンということや)