常野物語3冊目、裏返す力を持つ常野一族のお話。
でも最後まで正直言ってよくわかりませんでした(^^;)
うーん、結局主人公達は誰と戦っているのかよくわからない。どの辺から記憶が変化していったのかもはっきりしない。映像化したら「エターナル・サンシャイン」の記憶シーンみたいなのかなとイメージしてなんとか読み終えました。はっきりと描写しないところも作家のねらいといえばそうなんだけど。続きがありそうな終わり方ですね。
本筋とはあまり関係ないところだけれど、とても共感した箇所を引用。そうだったなぁ。 結局、大学は温室のようなところでした。
懐かしい学生の感覚。こんな日々もあった。世界は単純で、目の前には開かれた未来が広がっている。自分は若く聡明で魅力的で、そんな自分を待ち受けるのは輝かしい未来に違いないという根拠のない自信に溢れている。懐かしい愚かさ。いとおしき愚かさ。実際の世界は、矛盾と妥協、困難と挫折に満ちているのに。